地震・火災に備える!住まいの危険エリア「キッチン」の防災対策

自宅の防災対策をしていますか?地震などの自然災害は、いつ起きるかわかりません。そのため、日ごろから防災対策をしておくことがとても重要です。

 

今回は、火を使い、刃物やガラス製品などが多くある住まいの危険エリア「キッチン」の防災対策をご紹介します。

地震に備える食器棚の防災対策7つのポイント

もしも、キッチンで料理をしているときに地震が起きたとしたら……。火気、熱湯、油、刃物、食器などが飛散し、一気に危険な状態になります。そこで、危険を未然に回避するための食器棚の防災対策を考えてみましょう。ポイントは、大きく7つあります。

 

1.落下防止のために、食器棚の上や上段部分に重いモノや壊れやすいモノを置かないようにしましょう。

 

2.食器の横滑りを防ぐために、重ね置きする場合は、重ねる食器の数を減らしましょう。なお、お皿は「書類BOX」を使い、立てて収納すると横滑りを防ぐことができます。

 

3.食器が移動しないように、滑り止めシートを敷きましょう。

 

4.食器棚が地震の揺れで開かないように扉にストッパーを取り付けましょう。

 

5.食器棚のガラス部分に飛散防止シートを貼りましょう。

 

6.食器棚自体が転倒しないように固定用の突っ張りポールや金具を設置しましょう。また、食器棚は上下にセパレートするタイプが多いので、上下を固定する金具を設置することも忘れずに。

 

7.キッチンに食器などが散乱するような危険な場合を想定して、厚手のスリッパを常備しておきましょう。

火災に備えるキッチンの火気対策3つのポイント

そして、家の中の火災原因で最も多いのがコンロからの出火です。次に、火災に備えるキッチンの火気対策を考えてみましょう。ポイントは、大きく3つです。

 

1.初期消火のために「家庭用消火器」の設置をしましょう。

 

消火器は、ガスコンロの下に設置すると、火災のときに火や油で取り出せなくなることがあります。リスクを回避するためにも、キッチンから少しだけ離れた場所に設置してください。なお、消火器には使用期限があります。1年に1度は使用可能かどうかの点検をしましょう。

 

2.火災発生をいち早く知らせる「住宅用火災警報器」を取り付けましょう。

 

消防法で設置が義務づけられていますが、いつ取り付けたか覚えていますか?交換の目安は10年ですので、もしものときに備えて点検が必要です。

 

3.コンセントに「トラッキング防止カバー」を取り付けましょう。

 

キッチンは、炊飯器や電子レンジ、冷蔵庫といった家電製品をたくさん使う場所です。コンセントにプラグを差したままにしたり、たこ足配線にしておいたりすると、トラッキング現象を起こします。トラッキング現象とは、コンセントとプラグの間に溜まったホコリが湿気を帯び発火する現象のこと。これを防ぐためには、トラッキング防止カバーを取り付け、コンセントとプラグをこまめに掃除することが大切です。

キッチンは防災対策が急務。水回りの掃除を通してチェックを!

住まいの危険エリアであるキッチンは、防災対策が急務です。耐震や防火の備えを早急に整えましょう。そして、毎日使用するキッチンでは、水回りの掃除などを通して各所をチェックしておくことが防災につながります。

 

筆者:高橋和子/掃除コンサルタント
整理収納・家事代行を手掛ける「フェリシア ラボ」代表。主婦歴25年の経験と、8回の転勤と10年間の両親の介護経験を生かして、女性の目線で「きれい収納」を提案。整理収納とエコ掃除術で日常生活をサポートしている。平成24年9月、一般社団法人日本エグゼクティブプロモーター協会を設立。整理収納・片付けの資格講座を開講中でリカレント(生涯学習)教育の推進している。テレビや新聞など、メディア出演実績も多数。■HP:http://felicia-lab.jp