2019.11.01

洗面台の掃除

身だしなみを整える為に毎日使う洗面台。当然使用する度に汚れが付着します。

こまめな掃除を心がけることで清潔に保つことができるのですが、掃除をする時間がない、余裕がない方が大多数かと思います。

せっかく時間を作って汚れを落としても、ニオイが消えない、排水管にクリーナーを流しても特に効果を感じられない経験はありませんか?

ニオイはどこからやってくるのか

生活排水は排水口を入り口として排水管、下水管を通って外に排出されます。つまりニオイとは配管そのものが発するものです。

生活排水とは石鹸カス、自然に落ちる髪の毛、フケ、油脂、食物の汁、欠片などを含む日常生活で使った水のことです。

髪の毛を洗い流した水も生活排水と言えますし、米を洗った研ぎ汁も生活排水と言えます。

大体のご家庭は、そういった悪臭の元の流入を防ぐために、排水トラップと呼ばれる装置を使って排水管から漂ってくるニオイをブロックするようにできています。

封水状態(水でフタをする)を意図的に作り出すことで管を水で塞いでしまう仕組みニオイはもちろん害虫の侵入も防いでくれる優れた装置です。

そのため、排水管は封水を作り出すために、S字のような曲がった配管を使用している事が多いです。曲がり角で水を貯めるイメージです。当然ながらS字ではなく垂直型ですと、封水を作るスペースがないので、ニオイはもちろん害虫の侵入も許してしまいます。

ニオイが気になる場合は、一度ご自宅の配管の形を確かめて見て下さい。

もし配管がまっすぐで、封水出来ないのであれば、その都度蓋を使って排水口を塞いでしまいましょう。

根本的に解決したい場合は、水道業者に依頼して配管設計を変えてしまうのが最も効果があります。

封水の注意点

毎日自宅で生活されている方は問題ありませんが、出張で家を空けることが多い方は注意が必要です。

排水トラップを使った封水はあくまで水を使って通り道を塞ぐもの。その水がなくなると効果を発揮できなくなります。

水がなくなる主な原因は封水が蒸発してしまうケースに陥るのは気温が上がる夏、住人が手を加えなくなった住居で起こります。長時間、水を流さない住居で起こりやすいです。

帰宅されて、水がなくなっていれば、水を足せばOKです。蛇口でも雨水でもいいので排水口に大量の水を注ぎ込みましょう。排水トラップに水を貯めることが大切です。ちなみにトイレの便器の底で水を張っているのもそういった意味があります。

水を貯めると同時に細かなゴミも貯まってしまいます。放置していると詰まりが発生して水が逆流したり汚水が溢れて家の中が大惨事になるケースも考えられます。

宙に舞っているホコリと髪の毛は自然に落ちるもので防ぐことは出来ません。

手っ取り早いのはドラッグストアで売っている「排水口クリーナー」を使って髪の毛や油脂を溶かして除去することです。

30分ほど放置しておくだけで効果を発揮するので手軽です。仕上げに水を流すだけで処置が終わります。

万全を期すならヘアキャッチャーゴミ受けを使うと目に見えるゴミを受け止めてくれます。生活便利グッズとしてスーパーはもちろん、100円均一でも販売されているのでおすすめです。最後にアルミホイルを丸めたものをゴミ受けに投入しましょう。これだけでヌメリの発生を防ぐことができます。

ただし効果は1週間程度ですので定期的に取り替える必要があります。余ったアルミホイルを積極的に有効活用出来るチャンスです。

もし詰まりが発生したら

集合住宅なら水道業者に依頼する前にまずは管理人、もしくは管理会社に連絡しましょう。処理費用は管理会社が負担するケースがほとんどです。

しかし残念ながら一戸建てにお住まいの方は保険に入っていない限り自己負担になります。

修繕費用を負担することになるのでコストを抑えるには自分でなんとかするのが一番ですが、まずは状況を確認して、もし手に負えないと判断した時は速やかに水道業者に依頼しましょう。

毎日少しづつ積もっていく汚れが、1日では取り除けないほど積もり、詰まりやにおいの原因になりやすいです。毎日少しづつ取り除くようにしましょう。

排水管に関しては手が届かない場所の汚れなので掃除が困難です。

まずは市販のクリーナーを流しながら、水の通り具合を確認します。

何をやっても改善しない場合の最終手段として高圧洗浄で汚れを一掃する方法がありますが、高圧洗浄機を用意する必要がありますし、圧が強すぎて配管に傷がついたりと取り扱いにも注意が必要です。費用はかかってしまいますがプロに依頼するのをおすすめします。

こまめに掃除して、綺麗な水回りを作ることは最終的には節約に繋がります。

金銭、掃除の手間の節約にもなります。