洗濯槽に付着したカビを根こそぎ取る掃除テクニック

「洗濯機で洗濯したら服に黒い汚れが付く」「洗濯したはずなのに、なんだか臭う」。このような悩みを持っていませんか?この原因は、おそらく洗濯槽のカビ。知らないうちに洗濯槽の裏はカビだらけになってしまっているのです。

 

この洗濯槽のカビを除去しないことには、上記の悩みは解消されません。そこで今回は「洗濯槽のカビを根こそぎ取る掃除テクニック」をご紹介します。

臭い・汚い洗濯槽のカビには酸素系漂白剤が効果的!

そもそも、どうして洗濯槽にカビが発生するのでしょうか。それは、洗濯機の内部はとても湿度が高く、カビが繁殖しやすい環境だからです。そんな環境にカビのエサとなる溶け残った洗剤や汚れが付着すれば、カビは増殖していく一方。放っておけば、洗濯槽の裏にはカビがびっしりと生え、不衛生だけではなく、洗濯機の故障の原因にもなりかねません。そうなる前に洗濯槽を掃除し、清潔な洗濯機で洗濯できるようにしましょう。

 

「カビ取り」と聞くと、塩素系の漂白剤が思い浮かぶかもしれませんが、洗濯槽の掃除に最も効果を発揮するのは「酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)」です。塩素系と比べて、酸素系は肌にも環境にも安全で漂白力も抜群。洗濯槽のカビを根こそぎ取ってくれます。この酸素系漂白剤を使用して洗濯槽を洗浄してみましょう。

 

【手順】
1.洗濯機の水道蛇口を閉め、洗濯槽に50℃くらいのお湯を高水位まで入れる。ドラム式洗濯機の場合は、逆にお湯を最低水位までにし、ドアを開けた際、お湯が溢れ出ないようにする。※お風呂の残り湯を使用し、熱いお湯を注いで適温にすると良いでしょう。

 

2.水10Lにつき過炭酸ナトリウムを約100gの割合で入れる。※汚れがひどい場合は多めに入れても可。

 

3.「洗いコース」で設定し、洗濯機を3分ほど回し停止する。※泡立ちが強い場合は泡をすくい取り捨ててください。

 

4.そのまま2時間放置する。

 

5.再度「洗いコース」で3分ほど回し停止する。

 

6.浮き上がってきた黒カビを目の細かい網ですくって取り除く。

 

7.洗濯機の水道蛇口を開き、すすぎ~脱水コースを設定して洗浄、排水する。

 

8.黒カビが浮かんでこなくなるまで上記手順を繰り返す。

洗剤の量を守り、洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしないこと

カビの繁殖がひどいと何度も繰り返さなければなりませんが、それほど洗濯槽にカビが付着していた証拠。一度、すっきりと洗濯槽を洗浄した後は、カビが付着しないように予防にも努めてみましょう。洗濯槽に付着するカビの予防ポイントは以下の通りです。

 

・洗剤の量は適正に
洗剤の量を守らないと、洗剤が溶け残ってカビのエサとなってしまいます。適正量を守り、カビの増殖を防ぎましょう。

 

・洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしない
皮脂汚れが付いた衣服や、濡れたバスタオルなどを洗濯機に入れていると、雑菌が増え悪臭の原因になります。洗濯する直前まで、別のかごなどに入れておきましょう。洗濯後も、終わったらすぐに洗濯物を出してください。また、洗濯機の中が湿気ていると、カビが繁殖しやすくなります。洗濯機の蓋を開けて、中を乾燥させましょう。

2~3か月に一度の洗濯槽掃除でカビは撃退できる!

2~3か月に一度、洗濯槽掃除を行うことで、洗濯槽のカビを撃退することができます。また、日ごろのちょっとした対策で洗濯槽のカビの増殖を防ぐことも。

 

大切な家族が着る衣服を洗濯する洗濯機だからこそ、清潔を保ち気持ち良く洗濯しましょう。

 

筆者:中西直美/片付けアシスタント
平成25年、日本ハウスクリーニング協会にて整理収納清掃コーディネーター1級、認定セミナー講師を取得。平成27年3月、片付けアシストNaro(なろう)を立ち上げ、片付けアシスタントとして活動を開始。大阪を拠点に整理収納サービス、片付けや掃除に関するセミナー・講演を展開し、収納商品の企画開発にも携わる。整理収納サービスでは、本当に必要なモノだけを残し、モノを限界まで減らす片付け術で、散らかった部屋も快適な空間へと劇的に変化。また、風水を取り入れた運気アップの片付け術も好評。平成28年、関西テレビ放送「よ~いドン!」にも出演。■HP:http://kireini-naro.com/